XIP Messenger の機能を拡張する


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XIP Messenger 非公式パッチ Ver. 1.6.5
Programmed by Kenzi NOIKE
2006-06-04(Sunday)
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非公式パッチ Ver. 1.6.5 ←これをダウンロードしてください。

オリジナルの XIP Messenger は,こちらです

木村@慶応大さんが作成された、FreeBSD 用の ports と package が こちら にありますので、FreeBSD ユーザは、ぜひ、ご利用ください。

なお,Kondara MNU/Linux の商用版には,このパッチが当たった XIP Messenger が収録されています.

-1. 動作確認済み環境
現在、このパッチをあてて動作報告をいただいている動作確認 済み OS(環境)は、


です。ここに書かれていない OS(環境)でも動くかもしれませんので、 ぜひ、お試しください。

0. この Ver. について
o Ver. 1.6.4 との違い
o Ver. 1.6.3 との違い
o Ver. 1.6.2 との違い
o Ver. 1.6.1 との違い
o Ver. 1.6 との違い
o Ver. 1.5 との違い
o Ver. 1.4 との違い

o Ver. 1.3 との違い

o Ver. 1.2 との違い

o Ver. 1.1 との違い

o Ver. 1.0 との違い

1. はじめに
これは、XIP Messenger の非公式パッチです。
(といっていたら、本家からリンクを張っていただいて公式っぽくなりました(^^)。 ありがとうございます)
オリジナルの XIP Messenger にこのパッチをあてると、

というふうに、XIP Messenger をより便利に使えるようになります。

2. パッチのあてかた
「XIP Messenger のインストール方法」 の 3. まで行ったら、次のようにしてください。

  1. xipmsg-8087 ディレクトリに XIPmsg_patch_1.6.5.tgz の 内容を 展開する。

    % tar zxvf XIPmsg_patch_1.6.5.tgz

    として展開する。

  2. パッチをあてる

    % patch < XIPmsg_patch_1.6.5.diff

    としてパッチをあてる。

あとは、 「XIP Messenger のインストール方法」 の 4. に戻って、インストールしてください。

3. 追加された機能の使い方
3.0 追加された起動時オプションの表示方法
コマンドプロンプトに対して、

% xipmsg -help

とすると、使用できるオプション一覧が表示されます。
-group, -host, -huu, -refresh, -check が追加されていることがわかります。

3.1 グループ名の表示と設定
パッチをあてた XIP Messenger は、 名前リストにグループ名も表示されるようになっています。 グループ名を表示させないようにすることはできません。
自分のグループ名を設定するときは、起動時オプション -group で指定します。例えば、グループ名を 「歌唱部」に設定したいときは、

% xipmsg -group "歌唱部"

とします。

3.2 「封書」送信
メッセージを封書で送るときは、起動時オプション -huu を指定して起動します。たとえば、

% xipmsg -huu

などとします。
残念ながら、「封書」送信と「封書でない」送信を、XIP Messenger を起動したまま切替えることはできません。
封書送信したときは、相手が開封すると、「開封されました」 というメッセージが、日付・時刻、 相手の名前(グループ名)、ホスト名とともに画面に表示されます。 ただし、封書送信した相手が名前リストに登録されていないときは、 日付・時刻、相手のユーザ名、ホスト名が表示されます。

3.3 ログ取り設定
送受信したメッセージをログファイルに残すときは、環境変数 XIP_LOG_FILE 設定してから xipmsg を起動します。たとえば、 ~/taiwa.log に残したいときは、

してから xipmsg を起動 します。
ログファイル名は、できるだけフルパスで 書いてください。
ただし、1023 文字を超えないようにしてください。

ログファイル中では、送信したメッセージが = の線で、 受信したメッセージが - の線で囲まれて、 時刻とともに記録されます。
この囲み線は、好みの文字列に変更することができます。
送信メッセージを囲む線を変更したいときは、環境変数 XIP_SEND_LINE に、受信メッセージを囲む線を変更したいときは、 環境変数 XIP_RECV_LINE に、希望する文字列を 設定してから xipmsg を起動します。 たとえば、送信メッセージを ----====++++====---- で囲みたいときは、

してから xipmsg を起動 します。
ただし、設定する文字列の長さは、127 文字を超えないようにしてください。

3.4 受信音
サウンドカードを装備しているマシンで、かつ、 サウンドを鳴らせるように環境設定 してある場合、メッセージを受信したときに、 指定したサウンドファイルを鳴らすことができます。
受信時に鳴らすサウンドファイルは、環境変数 XIP_SOUND_FILE で指定します。指定は、できるだけフルパスで 行ってください。
サウンドファイルのサンプルとして、 xipmsg.au をアーカイブに入れておいたので、とりあえず、 これを鳴らすように設定してみましょう。

環境変数を設定したら xipmsg を起動し、 だれかにメッセージを送ってもらってください。
どうでしょう?
音が気に入らなければ、.au ファイルを自分で作ってみてください。

3.5 自ホスト名の設定
自ホスト名を設定するときは、起動時オプション -host で指定します。例えば、自ホスト名を 「珈琲サーバ」に設定したいときは、

% xipmsg -host "珈琲サーバ"

とします。

3.6 定期的に名前リストを更新する設定
通常、名前リストは、「サービスへのエントリー」、 「サービスからの抜け」を検知すると自動的に更新されますが、 さまざまな要因により、検知できない ときがあります。 そのとき、実際のエントリー状況と名前リストが食い違い、 誤送信の原因になったりします。 この状況は、定期的に「更新ボタン」を押すことで解決できるのですが、 人間が定期的に「更新ボタン」を押すのは、よい状況とは言えません。 そこで、自動的に、定期的に名前リストを更新する機能を付けました。
起動時に -refresh オプションとともに 自動更新間隔秒を指定すると、 指定した時間間隔ごとに、 「更新ボタン」の機能を実行し、名前リストを更新します。 例えば、10 分ごとに更新したいときは、

% xipmsg -refresh 600

とします。
更新は、 ネットワークに負荷がかかりやすいので、 -refresh オプションに 指定する値は、小さな値にしないで ください。 通常の使用では、600 を与えれば、十分実用になると思います。

3.7 サービスへのエントリー状況のチェックの設定
人によっては、監視されているようでいやかもしれませんが、 起動時オプション -check を指定して起動すると、


検知したときに、 ビープ音を鳴らすことができます (注意すべきこととして、この機能は、 検知できたときにだけ働きます。 必ず検知できるわけではありません)。
さらに、サウンドカードを装備しているマシンで、かつ、 サウンドを鳴らせるように環境設定 してある場合は、指定した サウンドファイルを鳴らす ことができます。
「サービスに誰かがエントリーしたとき」に鳴らすサウンドファイルは、 環境変数 XIP_ENTRY_SOUND_FILE で指定します。 指定は、できるだけフルパスで 行ってください。
サウンドファイルのサンプルとして、entry.au をアーカイブに入れておいたので、とりあえず、 これを鳴らすように設定してみましょう。

「サービスから誰かが抜けたとき」に鳴らすサウンドファイルは、 環境変数 XIP_EXIT_SOUND_FILE で指定します。 指定は、できるだけフルパスで 行ってください。
サウンドファイルのサンプルとして、exit.au をアーカイブに入れておいたので、とりあえず、 これを鳴らすように設定してみましょう。

すでに XIP Messenger を起動しているときは、一度、終了し、 起動しなおしてください。
設定が正しくできたことを確認するためには、誰かに「エントリー」、 「抜け」をしてもらってください。鳴りましたか?
繰り返しますが、この機能は、「エントリーしたこと」、 「エントリーから抜けたこと」を 検知できたときにだけ働きます。 完全ではありませんので、注意してください。さまざまな要因により、 「エントリーしたこと」、「エントリーから抜けたこと」 の検知ができないことがあるからです。

3.8 設定した人(たち)がエントリーしたことを画面に表示する設定
これも、人によっては、監視されているようでいやかもしれませんが、 設定した人がサービスにエントリーしたこと を検知したとき、 そのことを画面に表示することができます (注意すべきこととして、この機能も、 検知できたときにだけ働く 機能であり、必ず検知できるわけではありません)。
この設定を行うためには、エントリーしたことを検知したい人の 「ユーザ名」、「グループ名」、「ホスト名」 をあらかじめ知っておく必要があります。
この 3 点がわかったら、

ユーザ名: グループ名: ホスト名

という行を記述したファイルを作り、そのファイルのファイル名を、 環境変数 XIP_ENTRY_CHK_FILE に設定します。 設定は、できるだけフルパスで 行ってください。

設定したら、xipmsg を起動しなおして ください。
XIP_ENTRY_CHK_FILE で指定するファイルには、 エントリーしたことを検知したい人を 複数記述することが できます
また、


は読み飛ばしますので、コメントとしてご利用ください。
この設定のサンプルファイルを chk_list.txt としてアーカイブに入れておきましたので、設定時に参考にしてください。
繰り返しますが、この機能は、「エントリーしたこと」を 検知できたときにだけ働きます。 完全ではありませんので、注意してください。さまざまな要因により、 「エントリーしたこと」の検知ができないことがあるからです。

参考文献
なし。

謝辞


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