FreeBSD(98) 2.2.5, 2.2.6, 2.2.7, 2.2.8 で、 メルコ(MELCO, BUFFALO)の PCI SCSI I/F カード IFC-NP(AHA-2920)を使えるようにする方法


AT 互換機用の xperimnt/aha2920/tmc18c30-sysdiff.gz を利用して、 PC-98x1 用に、若干、修正することで使えるようになります。
1. root になります。
% su root

2. /usr/src に移動します。
# cd /usr/src

3. 次のようにして、AHA-2920 用のディレクトリを作成します。
# mkdir sys/i386/scsi/tmc18c30 sys/i386/scsi/scsi_low

4. パッチを当てます。
# zcat /cdrom/xperimnt/aha2920/tmc18c30-sysdiff.gz | patch

5. パッチが当たりきらなかったところを、手でパッチ当てします。
/usr/src/sys/conf/files の 325 行目(近辺)に

pci/aha2920pci.c optional ahd device-driver

を加える。

6. カーネル・コンフィグ・ファイルに IFC-NP(AHA-2920) 用のコントローラの記述を加えます。
カーネル・コンフィグ・ファイルに

controller ahd0

という行を加える。

7. files.pc98 を修正します。
/usr/src/sys/pc98/conf/files.pc98 の 249 行目(近辺)に、 /usr/src/sys/i386/conf/files.i386 の 240 〜 242 行目(近辺)の ahd の項目

i386/scsi/scsi_low/scsi_low.c optional ahd device-driver
i386/scsi/tmc18c30/aha2920.c optional ahd device-driver
i386/scsi/tmc18c30/tmc18c30.c optional ahd device-driver

を追加する。

8. /usr/src/sys/i386/scsi/scsi_low/ccbque.h を修正します。
62 行目(近辺)の

TAILQ_INIT(&CCBTYPE##que.CCBTYPE##tab) \



TAILQ_INIT(&CCBTYPE##que.CCBTYPE##tab); \

とする(セミコロンを付ける)。


92 行目(近辺)の

TAILQ_REMOVE(&CCBTYPE##que.CCBTYPE##tab, cb, CHAIN)\



TAILQ_REMOVE(&CCBTYPE##que.CCBTYPE##tab, cb, CHAIN);\

とする(セミコロンを付ける)。


123 行目(近辺)の

TAILQ_INSERT_TAIL(&CCBTYPE##que.CCBTYPE##tab, cb, CHAIN) \



TAILQ_INSERT_TAIL(&CCBTYPE##que.CCBTYPE##tab, cb, CHAIN); \

とする(セミコロンを付ける)。

9. /usr/src/sys/i386/scsi/scsi_low/scsi_low.c を修正します。
296 行目(近辺)の

TAILQ_INSERT_TAIL(&sc->sc_start, cb, ccb_chain)



TAILQ_INSERT_TAIL(&sc->sc_start, cb, ccb_chain);

とする(セミコロンを付ける)。


584 行目(近辺)の

TAILQ_REMOVE(&sc->sc_start, cb, ccb_chain)



TAILQ_REMOVE(&sc->sc_start, cb, ccb_chain);

とする(セミコロンを付ける)。

10. /usr/src/sys/i386/scsi/tmc18c30/tmc18c30if.h を修正する。
50 行目(近辺)の

#include "crd.h"



#include "card.h"

とする。


157 行目(近辺)の

#include "crd.h"



#include "card.h"

とする。

11. カーネル・コンフィグ・ファイルのあるディレクトリに移動します。
# cd /usr/src/sys/pc98/conf

12. カーネル・コンフィグ・ファイルにしたがって、 カーネルの再構築を行う準備をします。
# config カーネル・コンフィグ・ファイル

13. カーネルを再構築するディレクトリに移動します。
# cd ../../compile/カーネル・コンフィグ・ファイル名

14. カーネルを再構築し、インストールします。
# make depend; make; make install

15. リブートし、新しいカーネルで起動します。
# reboot

これで、IFC-NP(AHA-2920)が利用できるようになります。
起動時のメッセージで ahd が動作していることを確認してください。

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