MIDI ファイルの埋め込まれた Web ページで音が鳴るように
Netscape を設定する。
これは、
- TiMidity++ をインストールする
- TiMidity++ で使う音源ファイルをインストールする
- UMP という、Netscape のプラグインをインストールする
というふうにし、
Netscape から UMP をとおして TiMidity++ を呼び出すことで実現します。
TiMidity++ をインストールすると、MIDI 音源がなくても
サウンドカードがあれば、標準 MIDI ファイル(SMF)を演奏できるようになります。
- 1. TiMidity++ のアーカイブを入手する
-
http://www.goice.co.jp/member/mo/timidity/dist/download.html
から
TiMidity++-2.6.1.tar.gz
を取ってくる。
- 2. TiMidity++ のアーカイブを展開する
- tar で展開します。
% tar zxvf TiMidity++-2.6.1.tar.gz
- 3. アーカイブを展開したディレクトリへ移動する
-
% cd TiMidity++-2.6.1
- 4. configure を実行し、Makefile を生成する
- ここでは、C コンパイラに
-O3
というオプションを与える Makefile
を生成させるようにしつつ、 configure
にもオプションを与えて実行しています。
ここで例示している configure
のオプションは、なるべく無難なものを選んでいます。
より機能豊富で便利な TiMidity++ を生成したい人は、
INSTALL.jp
を読んで挑戦してみてください。
% env CFLAGS='-O3'
/bin/sh configure --with-x --enable-audio --enable-ncurses \
--enable-emacs --enable-vt100 --enable-xaw \
--enable-xskin --enable-network \
--enable-spectrogram --enable-wrd
- 5. timidity ディレクトリの Makefile を手直しする
- あとでインストールする UMP から TiMidity++ を実行できるように、
timidity
ディレクトリの
Makefile
を、ちょっと、手直しします。
Makefile
をいじらなくていい、
もっといい方法があるような気もしますが、私は、
こうやってしまいました。
% cd timidity
として、timidity ディレクトリに移動し、
mule などのエディタで、
Makefile
の 43 行目付近の
datadir = ${prefix}/share
を
# datadir = ${prefix}/share
datadir = ${prefix}/lib
とし、
% cd ..
で、もとのディレクトリに戻ります。
- 6. TiMidity++ 実行ファイルを生成する
- 単に make を実行するだけです。
% make
- 7. TiMidity++ 実行ファイル類をインストールする
- root になって、
単に make install とするだけです。
% su root
# make install
# exit
%
- 8. TiMidity++ で使う音源ファイル・アーカイブを入手する
- いろいろな人が音源ファイルを公開してくれていますが、
新しめのところで、Eric A. Welsh さんが公開している
音源ファイルを使うことにしましょう。
http://www.stardate.bc.ca/gus_patches.htm
から、
- File 1(eawpats6.rar)
- File 2(eawpats6.r00)
- File 3(eawpats6.r01)
- File 4(eawpats6.r02)
- File 5(eawpats6.r03)
- File 6(eawpats6.r04)
- File 7(eawpats6.r05)
- File 8(eawpats6.r06)
- File 9(eawpats6.r07)
と、ついでですから、
- drums 1(drumsfx6.rar)
- drums 2(drumsfx6.r01)
- drums 3(drumsfx6.r00)
を取ってきます。ファイル数が多く、容量が大きいので、根気よく、
気長にダウンロードしましょう。
- 9. 音源ファイル・アーカイブを展開する
- Eric A. Welsh さんの音源ファイル・アーカイブは、
unrar
というコマンドで展開します。
% which unrar
として、unrar コマンドへのパスが表示されないときは、
unrar がインストールされていないので、
unrar をインストール
してください。
unrar が使えるようになったら、
次のようにしてアーカイブを展開します。
まず、展開するディレクトリを作ります。
ここでは、extract
というディレクトリを作ることにします。
% mkdir extract
次に、展開するディレクトリに移動し、
そこで unrar を使って展開します。
% cd extract
% unrar x ../eawpats6.rar
% unrar x -y
../drumsfx6.rar
これだけで、他の .r00, .r01 ... も
自動的に展開されますので、
ダウンロードした個々の音源ファイル・アーカイブに対して unrar
を実行する必要はありません。
- 10. 音源ファイルをインストールする
- root になって、
展開した音源ファイルをインストールします。
% su root
# mv * /usr/local/lib/timidity/
# exit
%
- 11. 試しに鳴らしてみる
- ここまでで、TiMidity++ で、
標準 MIDI ファイルを鳴らすことができるようになりました。
ちゃんとインストールできているかどうか、
試しに鳴らしてみましょう。
bash などの bsh 系のシェルを使っている人は、
そのまま、
tcsh などの csh 系のシェルを使っている人は、
% rehash
してから、
% timidity -ia
http://shouchan.ei.tuat.ac.jp/~noike/toppage.mid
として、(この場合は、音が小さいのですが)演奏されれば、TiMidity++ は、
ちゃんとインストールされています。
「Warning: Missing charsets in String to FontSet conversion」
というメッセージは、無視してください。
続いて、Netscape から呼び出す設定をします。
- 12. UMP のアーカイブを入手する。
-
http://pubweb.bnl.gov/people/hoff/から、
Vine Linux, Turbo Linux の人は、
Linux X86 2.0 w/libc6 E.g. RedHat 5.2
のUMP1.10を、
FreeBSD の人は、
FreeBSD
のUMP1.01を取ってきます。
- 13. UMP のアーカイブを展開しつつ、インストールする。
- UMP のアーカイブは、ファイル名の末尾に .Z がついています。
このことから、このアーカイブは compress
コマンドで圧縮されていることがわかりますので、
uncompress コマンドを使って、
伸長します。
Vine Linux, Turbo Linux の人は、
% uncompress LINUXlibc6plugins.tar.Z
FreeBSD の人は、
% uncompress BSDplugins.tar.Z
とします。
次に、root になって、
tar で展開しながらインストール
します。
Turbo Linux の人は、
% su root
# tar xvf LINUXlibc6plugins.tar
-C /usr/local/lib/netscape/
(エラーが出ますが、無視してだいじょうぶです)
Vine Linux の人は、
% su root
# tar xvf LINUXlibc6plugins.tar
-C /usr/lib/netscape/
(エラーが出ますが、無視してだいじょうぶです)
FreeBSD の人は、
% su root
# tar xvf BSDplugins.tar
-C /usr/local/lib/netscape/
とします。
- 14. ちゃんとインストールされたかどうか試す
- これで、Netscape で、標準 MIDI ファイルが埋め込まれた
Web ページを開いて演奏する準備ができました。
すでに Netscape を立ち上げている人は、インストールした UMP
を有効にするために、一度、終了してください。
試しに、次のページを開いてみましょう。
% netscape
http://shouchan.ei.tuat.ac.jp/~noike
演奏されましたか?
演奏された人は、インストール成功です。
次に示した「お試しページ」を参考に、
いろいろなページを開いて楽しんでください。
お試しページ
ご意見・ご感想・リンク希望などは
noike@fairy.ei.tuat.ac.jp
まで、お気軽にどうぞ。
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