CSRD のインストール方法
小学館の「CD-ROM 版 ランダムハウス英語辞典(Windows 版)」 を購入していることが前提です。


1. CSRD のソース・ファイル・アーカイブを入手する。
http://openlab.ring.gr.jp/edict/csrd/ から、 csrd-1.0.tar.gz を取ってくる。

2. CSRD のソース・ファイル・アーカイブを展開する。
% tar zxvf csrd-1.0.tar.gz

3. 展開したディレクトリへ移動する。
% cd csrd-1.0

4. 実行ファイルを得るためにコンパイルする。
% make -f makefile.unx

5. root になる。
% su root
#

6. 実行ファイル csrd を、/usr/local/bin にインストールする。
# cp csrd /usr/local/bin

7. 表示書式ファイル csrd.fmt , quiet.fmt を、 /usr/local/lib/csrd にインストールする。
# mkdir /usr/local/lib/csrd
# cp csrd.fmt /usr/local/lib/csrd
# cp quiet.fmt /usr/local/lib/csrd

8. 外字代替表記ファイル csrd.gai , quiet.gai を、/usr/local/lib/csrd にインストールする。
# cp csrd.gai /usr/local/lib/csrd
# cp quiet.gai /usr/local/lib/csrd

9. 辞書ファイルを用意する。
Windows 上で「CD-ROM 版 ランダムハウス英語辞典」を デフォルトのままインストールすると、
C:\Program Files\小学館\ランダムハウス英語辞典 という、全角文字を含んだディレクトリにインストールされてしまい、 UNIX OS から読めないので、

1. Windows 上でインストールするとき、 UNIX OS からも読めるディレクトリにインストールする。
2. UNIX OS 上で、「CD-ROM 版 ランダムハウス英語辞典」の CD-ROM をマウントし、UNIX OS のファイル・システム上にコピーする。

などの方法をとることになります。
ここでは、後者の方法を述べますが、 各自、工夫して、よりよい方法でインストールしてください。

9.1 CD-ROM をマウントする。
ファイル・システム・タイプCD-ROM デバイス名は、 環境によって異なるので、適宜、読み替えてください。

Linux の場合
# mount -t iso9660 /dev/hdc /cdrom

FreeBSD の場合
# mount -t cd9660 /dev/wcd0c /cdrom

9.2 必要なファイルをコピーする。
コピーする前に、 ディスクに十分な 空き容量があるかどうかを調べて おいてください。
必要なファイルは、

/cdrom/DATA/en.dat
/cdrom/DATA/id.dat
/cdrom/DATA/miden.txt
/cdrom/DATA/trf.idx
/cdrom/DATA/enf.idx
/cdrom/DATA/id.idx
/cdrom/DATA/midtr.txt
/cdrom/DATA/trr.idx
/cdrom/DATA/enr.idx
/cdrom/DATA/main.txt
/cdrom/DATA/tr.dat

の 11 ファイルです。これらを、/usr/local/lib/srd にコピーします。
面倒だと思うので、コピー用シェル・スクリプトを用意しました。 これをダウンロードして、

# sh dic_copy.sh

としてください。

9.3 CD-ROM をアン・マウントする。
CD-ROM をアン・マウントします。

# umount /cdrom

10. 一般ユーザに戻る。
一般ユーザに戻ります。
# exit
%

11. 試しに使ってみる。
csh 系のシェルを使っている場合は、 rehash してから、 bsh 系のシェルを使っている場合は、 ログインしなおしてから(^^;)、 grammar という単語を、試しに引いてみましょう。

# csrd -d/usr/local/lib/srd -f/usr/local/lib/csrd/csrd.fmt -g/usr/local/lib/csrd/csrd.gai -w72 -ce grammar

赤字の部分は 1 行です。

単語の意味が表示されれば、インストールは成功です。

12. 環境変数 CSRD を設定する。
常に使う起動時オプションは、 環境変数 CSRD に設定すると便利です。
オプションの意味は、csrd-1.0.tar.gz に入っていた、csrd.doc を参照してください。

csh 系のシェルを使っている場合は、

% setenv CSRD ' -d/usr/local/lib/srd -f/usr/local/lib/csrd/csrd.fmt -g/usr/local/lib/csrd/csrd.gai -w72 -ce'

bsh 系のシェルを使っている場合は、

% CSRD=' -d/usr/local/lib/srd -f/usr/local/lib/csrd/csrd.fmt -g/usr/local/lib/csrd/csrd.gai -w72 -ce'
% export CSRD

などとするとよいでしょう。
( 辞書ファイル群のあるディレクトリ表示書式ファイル外字代替表記ファイル表示行幅使用文字コード)
シェルの初期化ファイルに書いておくとよいでしょう。

参考文献

高林 哲: UNIX 上で電子辞書を活用しよう, Software Design, No. 107(1999 年, 9 号), pp. 142 - 156, 技術評論社, 1999.
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