XIP Messenger の機能を拡張する
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XIP Messenger 非公式パッチ Ver. 1.6.5
Programmed by Kenzi NOIKE
2006-06-04(Sunday)
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非公式パッチ Ver. 1.6.5
←これをダウンロードしてください。
オリジナルの XIP Messenger は,こちらです.
木村@慶応大さんが作成された、FreeBSD 用の ports と package が
こちら
にありますので、FreeBSD ユーザは、ぜひ、ご利用ください。
なお,Kondara MNU/Linux の商用版には,このパッチが当たった XIP Messenger が収録されています.
- -1. 動作確認済み環境
- 現在、このパッチをあてて動作報告をいただいている動作確認
済み OS(環境)は、
- FreeBSD 3.3 + XFree86 3.3.5
- FreeBSD 2.2.8 + XFree86 3.3.2.3
- Vine Linux release 1.0(Kernel 2.0.36 on an i586)
- Vine Linux release 1.1(Kernel 2.0.36 on an i686)
- Turbo Linux Pro 日本語版 3.0
- Plamo Linux 1.4.4(Kernel 2.0.36) + XFree86 3.3.3.1
- Linux Slackware3.5(Kernel 2.0.34) + PJE-0.1.5cm + XFree86 3.3.3.1
- Kondara MNU/Linux not yet released (Jirai)
(Kernel 2.2.14 on i686)
- Kondara MNU/Linux not yet released (Jirai)
(Kernel 2.2.14-0.8k1up on i686)
- Kondara MNU/Linux not yet released (Jirai)
(Kernel 2.2.14-0.8k1smp on i686)
- Kondara MNU/Linux not yet released (Jirai)
(Kernel 2.2.14-0.16k2smp on an i686)
- SunOS 5.5.1 on i386
です。ここに書かれていない OS(環境)でも動くかもしれませんので、
ぜひ、お試しください。
- 0. この Ver. について
- o Ver. 1.6.4 との違い
- XIP Messenger V0.8088 に対応しました。
- o Ver. 1.6.3 との違い
- 鮎華智矩@infoblue.net さん(と、溝口 治彦@富山大学さん)
のご報告により、SunOS 5.5.1 i386 での名前リストの
refresh の不具合を直した。
(原因究明と対策のご報告、ありがとうございます)
- o Ver. 1.6.2 との違い
- 溝口 治彦@富山大学さんのご報告により、
名前リストに登録されていない人へ返信した封書が開封
されたときに core を出力して落ちてしまうバグを直し
た(つもり... です。表示される情報が、名前リストに
登録されている人が開封したときと少し異なります(__))。
(バグの原因解析と対策の報告、ありがとうございます)
- o Ver. 1.6.1 との違い
- 矢崎 玲@山形大学工学部大学院さんのご報告により、
FreeBSD 3.x でコンパイルできるようになった。
(対策のご報告、ありがとうございます)
- o Ver. 1.6 との違い
- 「サービスへのエントリー」のチェックをまじめにするようにした。
これにより、自分以外のユーザが「更新ボタン」を押したときに、
エントリーしたものと誤認識しなくなった。
- o Ver. 1.5 との違い
- KILL コマンドで終了したときも、サービスから抜けた
ことを通知するようにした。
- 名前リストを積極的、定期的に更新する起動時オプション
-refresh を追加した。
- 「サービスへのエントリー」、「サービスからの抜け」
を検知したときに音を鳴らす起動時オプション -check
を追加した。
- 「設定した人(たち)がサービスにエントリーしたときに、
『来ました!』と画面に表示」する機能を追加した。
- o Ver. 1.4 との違い
- 田代勝也@九州大学大学院さんのご要望のうち、
「封書で送ったときに、相手が開封したら、
『開封されました』と画面に表示」する機能を追加した。
(ご要望、ありがとうございます)
- o Ver. 1.3 との違い
- 長谷川@ベルグさんのご要望により、
自ホスト名を指定できるようにした。
(ご要望、ありがとうございます)
- o Ver. 1.2 との違い
- 封書送受信で、やっぱり文字化けするので、
オリジナルとは違う処理を新たに書いて、
封書送受信時のバグを潰した。
(Special thanks to
ゆずっこ)
- o Ver. 1.1 との違い
- 封書送受信で文字化けするバグを潰した。
(私のパッチのバグではなく、オリジナルにあるバグです)
- o Ver. 1.0 との違い
- 長いグループ名が表示できないバグを潰した。
(私のパッチのバグではなく、オリジナルにあるバグです)
- 1. はじめに
- これは、XIP Messenger の非公式パッチです。
(といっていたら、本家からリンクを張っていただいて公式っぽくなりました(^^)。
ありがとうございます)
オリジナルの XIP Messenger にこのパッチをあてると、
- Windows 版 IP Messenger のように、
グループ名の表示と
設定ができるようになる。
- Windows 版 IP Messenger のように、
「封書」で送る
こともできるようになる。
- 封書で送ったときに、相手が開封したら、
「開封されました」と画面に表示
されるようになる。
- 送受信メッセージの
ログ取りができるようになる
(いままでどおりに、ログ取りをしないようにすることもできる)。
- サウンドカードを装備しているマシンでは、メッセージを
受信したときに、
気持ちのいい(?)
音を鳴らすことができるようになる
(いままでどおりに、鳴らさないようにすることもできる)。
- 「だれかがサービスに
エントリーしたとき」、「サービス
から抜けたとき」、
音を鳴らすことができるようになる
(いままでどおりに、鳴らさないようにすることもできる)。
- 「設定した人(たち)が
サービスにエントリーしたときに、
『来ました!』と画面に表示」する
ことができるようになる。
- 自ホスト名を設定
できるようになる。
というふうに、XIP Messenger をより便利に使えるようになります。
- 2. パッチのあてかた
-
「XIP Messenger のインストール方法」
の 3. まで行ったら、次のようにしてください。
- xipmsg-8087 ディレクトリに XIPmsg_patch_1.6.5.tgz の
内容を 展開する。
% tar zxvf XIPmsg_patch_1.6.5.tgz
として展開する。
- パッチをあてる
% patch < XIPmsg_patch_1.6.5.diff
としてパッチをあてる。
あとは、
「XIP Messenger のインストール方法」
の 4. に戻って、インストールしてください。
- 3. 追加された機能の使い方
- 3.0 追加された起動時オプションの表示方法
- コマンドプロンプトに対して、
% xipmsg -help
とすると、使用できるオプション一覧が表示されます。
-group, -host, -huu, -refresh, -check
が追加されていることがわかります。
- 3.1 グループ名の表示と設定
- パッチをあてた XIP Messenger は、
名前リストにグループ名も表示されるようになっています。
グループ名を表示させないようにすることはできません。
自分のグループ名を設定するときは、起動時オプション
-group
で指定します。例えば、グループ名を
「歌唱部」に設定したいときは、
% xipmsg -group "歌唱部"
とします。
- 3.2 「封書」送信
- メッセージを封書で送るときは、起動時オプション
-huu
を指定して起動します。たとえば、
% xipmsg -huu
などとします。
残念ながら、「封書」送信と「封書でない」送信を、XIP Messenger
を起動したまま切替えることはできません。
封書送信したときは、相手が開封すると、「開封されました」
というメッセージが、日付・時刻、
相手の名前(グループ名)、ホスト名とともに画面に表示されます。
ただし、封書送信した相手が名前リストに登録されていないときは、
日付・時刻、相手のユーザ名、ホスト名が表示されます。
- 3.3 ログ取り設定
- 送受信したメッセージをログファイルに残すときは、環境変数
XIP_LOG_FILE
を
設定してから
xipmsg
を起動します。たとえば、
~/taiwa.log
に残したいときは、
- bsh 系(bash など)
% XIP_LOG_FILE=~/taiwa.log
% export XIP_LOG_FILE
- csh 系(tcsh など)
% setenv XIP_LOG_FILE ~/taiwa.log
と
してから xipmsg
を起動
します。
ログファイル名は、できるだけフルパスで
書いてください。
ただし、1023 文字を超えないようにしてください。
ログファイル中では、送信したメッセージが =
の線で、
受信したメッセージが -
の線で囲まれて、
時刻とともに記録されます。
この囲み線は、好みの文字列に変更することができます。
送信メッセージを囲む線を変更したいときは、環境変数
XIP_SEND_LINE
に、受信メッセージを囲む線を変更したいときは、
環境変数 XIP_RECV_LINE
に、希望する文字列を
設定してから xipmsg
を起動します。
たとえば、送信メッセージを ----====++++====----
で囲みたいときは、
- bsh 系(bash など)
% XIP_SEND_LINE=----====++++====----
% export XIP_SEND_LINE
- csh 系(tcsh など)
% setenv XIP_SEND_LINE ----====++++====----
と
してから xipmsg
を起動
します。
ただし、設定する文字列の長さは、127 文字を超えないようにしてください。
- 3.4 受信音
- サウンドカードを装備しているマシンで、かつ、
サウンドを鳴らせるように環境設定
してある場合、メッセージを受信したときに、
指定したサウンドファイルを鳴らすことができます。
受信時に鳴らすサウンドファイルは、環境変数 XIP_SOUND_FILE
で指定します。指定は、できるだけフルパスで
行ってください。
サウンドファイルのサンプルとして、 xipmsg.au
をアーカイブに入れておいたので、とりあえず、
これを鳴らすように設定してみましょう。
- bsh 系(bash など)
% XIP_SOUND_FILE=~/xipmsg.au
% export XIP_SOUND_FILE
- csh 系(tcsh など)
% setenv XIP_SOUND_FILE ~/xipmsg.au
環境変数を設定したら xipmsg
を起動し、
だれかにメッセージを送ってもらってください。
どうでしょう?
音が気に入らなければ、.au ファイルを自分で作ってみてください。
- 3.5 自ホスト名の設定
- 自ホスト名を設定するときは、起動時オプション
-host
で指定します。例えば、自ホスト名を
「珈琲サーバ」に設定したいときは、
% xipmsg -host "珈琲サーバ"
とします。
- 3.6 定期的に名前リストを更新する設定
- 通常、名前リストは、「サービスへのエントリー」、
「サービスからの抜け」を検知すると自動的に更新されますが、
さまざまな要因により、検知できない
ときがあります。
そのとき、実際のエントリー状況と名前リストが食い違い、
誤送信の原因になったりします。
この状況は、定期的に「更新ボタン」を押すことで解決できるのですが、
人間が定期的に「更新ボタン」を押すのは、よい状況とは言えません。
そこで、自動的に、定期的に名前リストを更新する機能を付けました。
起動時に -refresh
オプションとともに
自動更新間隔秒を指定すると、
指定した時間間隔ごとに、
「更新ボタン」の機能を実行し、名前リストを更新します。
例えば、10 分ごとに更新したいときは、
% xipmsg -refresh 600
とします。
更新は、
ネットワークに負荷がかかりやすいので、
-refresh
オプションに
指定する値は、小さな値にしないで
ください。
通常の使用では、600
を与えれば、十分実用になると思います。
- 3.7 サービスへのエントリー状況のチェックの設定
- 人によっては、監視されているようでいやかもしれませんが、
起動時オプション
-check
を指定して起動すると、
- サービスに誰かがエントリーしたこと
- サービスから誰かが抜けたこと
を検知したときに、
ビープ音を鳴らすことができます
(注意すべきこととして、この機能は、
検知できたときにだけ働きます。
必ず検知できるわけではありません)。
さらに、サウンドカードを装備しているマシンで、かつ、
サウンドを鳴らせるように環境設定
してある場合は、指定した
サウンドファイルを鳴らす
ことができます。
「サービスに誰かがエントリーしたとき」に鳴らすサウンドファイルは、
環境変数 XIP_ENTRY_SOUND_FILE
で指定します。
指定は、できるだけフルパスで
行ってください。
サウンドファイルのサンプルとして、entry.au
をアーカイブに入れておいたので、とりあえず、
これを鳴らすように設定してみましょう。
- bsh 系(bash など)
% XIP_ENTRY_SOUND_FILE=~/XIP/entry.au
% export XIP_ENTRY_SOUND_FILE
- csh 系(tcsh など)
% setenv XIP_ENTRY_SOUND_FILE ~/XIP/entry.au
「サービスから誰かが抜けたとき」に鳴らすサウンドファイルは、
環境変数 XIP_EXIT_SOUND_FILE
で指定します。
指定は、できるだけフルパスで
行ってください。
サウンドファイルのサンプルとして、exit.au
をアーカイブに入れておいたので、とりあえず、
これを鳴らすように設定してみましょう。
- bsh 系(bash など)
% XIP_EXIT_SOUND_FILE=~/XIP/exit.au
% export XIP_EXIT_SOUND_FILE
- csh 系(tcsh など)
% setenv XIP_EXIT_SOUND_FILE ~/XIP/exit.au
すでに XIP Messenger を起動しているときは、一度、終了し、
起動しなおしてください。
設定が正しくできたことを確認するためには、誰かに「エントリー」、
「抜け」をしてもらってください。鳴りましたか?
繰り返しますが、この機能は、「エントリーしたこと」、
「エントリーから抜けたこと」を
検知できたときにだけ働きます。
完全ではありませんので、注意してください。さまざまな要因により、
「エントリーしたこと」、「エントリーから抜けたこと」
の検知ができないことがあるからです。
- 3.8 設定した人(たち)がエントリーしたことを画面に表示する設定
- これも、人によっては、監視されているようでいやかもしれませんが、
設定した人がサービスにエントリーしたこと
を検知したとき、
そのことを画面に表示することができます
(注意すべきこととして、この機能も、
検知できたときにだけ働く
機能であり、必ず検知できるわけではありません)。
この設定を行うためには、エントリーしたことを検知したい人の
「ユーザ名」、「グループ名」、「ホスト名」
をあらかじめ知っておく必要があります。
この 3 点がわかったら、
ユーザ名: グループ名: ホスト名
という行を記述したファイルを作り、そのファイルのファイル名を、
環境変数 XIP_ENTRY_CHK_FILE
に設定します。
設定は、できるだけフルパスで
行ってください。
- bsh 系(bash など)
% XIP_ENTRY_CHK_FILE=~/XIP/chk_list.txt
% export XIP_ENTRY_CHK_FILE
- csh 系(tcsh など)
% setenv XIP_ENTRY_CHK_FILE ~/XIP/chk_list.txt
設定したら、xipmsg を起動しなおして
ください。
XIP_ENTRY_CHK_FILE
で指定するファイルには、
エントリーしたことを検知したい人を
複数記述することが
できます。
また、
は読み飛ばしますので、コメントとしてご利用ください。
この設定のサンプルファイルを chk_list.txt
としてアーカイブに入れておきましたので、設定時に参考にしてください。
繰り返しますが、この機能は、「エントリーしたこと」を
検知できたときにだけ働きます。
完全ではありませんので、注意してください。さまざまな要因により、
「エントリーしたこと」の検知ができないことがあるからです。
- 参考文献
- なし。
- 謝辞
-
- パッチのバージョンが上がるたびに、パッチを当てて、
テストしてくれた、
江部利明くん
に感謝いたします。
- 長いユーザ名と長いグループ名を設定し、
バグの発見に協力してくれた、
入沢達矢くん
に感謝いたします。
- XIP Messenger 非公式パッチ Ver. 1.3 を使用し、
「自ホスト名の設定」の要望を出してくださった、
長谷川@ベルグさんに感謝いたします。
- XIP Messenger 非公式パッチ Ver. 1.4 を使用し、
「複数のマシンに、同時に送信」、
「封書で送ったとき、相手が開封したら、
『開封されました』と画面に表示する」という要望を出してくださった、
田代勝也@九州大学大学院さんに感謝いたします。
現在のところ、「複数のマシンに同時に送信」は、できていませんが、
実現できるように考えたいと思います。
- XIP Messenger 非公式パッチ Ver. 1.6.1 を使用し、
FreeBSD 3.x でコンパイルできるようにする方法を報告して
くださった、矢崎 玲@山形大学工学部大学院さん
に感謝いたします。
- XIP Messenger 非公式パッチ Ver. 1.6.2 を使用し、
名前リストに登録されていない人へ返信した封書が開封
されたときに core を出力して落ちてしまうバグの原因と
対策の報告をしてくださった、溝口 治彦@富山大学さん
に感謝いたします。
- XIP Messenger 非公式パッチ Ver. 1.6.3 を使用し、
SunOS 5.5.1 i386 での名前リストの refresh の不具合の
原因と対策の報告をしてくださった、鮎華智矩@infoblue.net さん
(と、溝口 治彦@富山大学さん)に感謝いたします。
- XIP Messenger 非公式パッチ Ver. 1.6.4 をあてた
FreeBSD 用 ports, package を作成してくださった、
木村@慶応大さんに感謝いたします。
ご意見・ご感想・リンク希望などは
noike@fairy.ei.tuat.ac.jp
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