Lookup を利用して mule(Emacs, XEmacs)から CSRD を呼び出す方法
(mule(Emacs, XEmacs) の中から、 ランダムハウス英語辞典を引くことができるようになります)


すでに、CSRD で辞書を引ける状態になっているとします。
まだ、できていない場合は、 CSRD のインストール方法 をみてください。

まず、mule(Emacs, XEmacs)から、 ランダムハウス英語辞典を引けるように設定します。
続いて、GENE95 辞書とランダムハウス英語辞典の両方を引けるように設定します。

1. ~/.emacs に、CSRD 用の記述を追加する。
次の記述を~/.emacs に追加する。
(setq lookup-search-agents
      '( (ndsrd "/usr/local/lib/srd"
               	:fmt "/usr/local/lib/csrd/csrd.fmt"
                :gai "/usr/local/lib/csrd/csrd.gai")))
      

2. mule(Emacs, XEmacs)を起動しなおし、lookup を起動する。

% mule
M-x lookup

新たにバッファが開かれ、 ランダムハウス英語辞典が認識されていれば、 とりあえず、設定は、うまくいっています。

3. 試しに、辞書を引いてみる。
試しに、coffee という英単語を引いてみます。

新たに開かれたバッファの中で、 f キーを押します。
Look up: に対して、coffee と入力します。
英単語 coffee の意味が表示されれば、設定はうまくいっています。 ? キーで、 操作方法が表示されます。 q キーで、 通常の状態に復帰します。
もし、うまくいかないときは、mule(Emacs, XEmacs)を、 起動しなおしてみてください。
また、~/.emacs 設定が正しくできているか、見直して ください。

4. カーソル位置の英単語を引いてみる。
試しに、tea という英単語を引いてみます。

*scratch* バッファの中で、teaと打ち、 その直後にカーソルを置いたまま、Ctrl-c l [Enter]キー と打ちます。
新しくバッファが開かれ、tea の意味が表示されれば、 うまく設定できています。
意味が表示されているバッファの内容は、 普通のバッファの操作と同様に操作することで、 別のバッファにコピー したりすることができます。

5. SDIC の辞書も引けるようにする。
いつもいつもランダムハウス英語辞典の詳細な意味を表示させるのは、 わずらわしく感じるでしょう。
そこで、SDIC をインストールし、 まず、GENE95 辞書を引き、 続いてランダムハウス英語辞典を引くようにしてみましょう。
まだ、SDIC をインストールしていない場合は、 SDIC をインストール してください。

~/.emacs
(setq lookup-search-agents
      '( (ndsrd "/usr/local/lib/srd"
               	:fmt "/usr/local/lib/csrd/csrd.fmt"
                :gai "/usr/local/lib/csrd/csrd.gai")))
      
(setq lookup-search-agents
      '( (ndic "/usr/local/share/dict")
         (ndsrd "/work/SRD"
               	:fmt "/usr/local/lib/csrd/csrd.fmt"
                :gai "/usr/local/lib/csrd/csrd.gai")))
	  
に修正します。
修正したら、mule(Emacs, XEmacs)を 起動しなおし、 英単語を引いてみてください。
GENE95 辞書とランダムハウス英語辞典の両方に載っている単語の場合、 まず、GENE95 辞書に載っている意味が表示されます。 そのとき、n キーを押すと、 ランダムハウス英語辞典に載っている意味に、表示が切り替わります。 ランダムハウス英語辞典の意味に切り替わったあと、 p キーを押すと、 GENE95 辞書に載っている意味の表示に戻ります。
? キーを押すと、 操作方法が表示されます。
q キーを押すと、 通常の状態に復帰します。


kakasi をインストールしている場合は、 Lookup を通して kakasi を利用できるように設定する とよいかもしれません。
参考文献

高林 哲: UNIX 上で電子辞書を活用しよう, Software Design, No. 107(1999 年, 9 号), pp. 142 - 156, 技術評論社, 1999.
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