ASUS ROG Zephyrus M16 の C: にしている SSD を換装し,C: を拡張する作業も行いました.
このとき,C: の後ろに複数ある回復パーティション,特に,「RESTORE」ラベルのついている 22GB もの大きさがある回復パーティションをどうしたものか悩んだので,「今回は悩んだ結果どうしたのか」を自分のためにここにもメモ書きしておきます.
Web検索してもこの話が見つからないのですが,みなさんは悩まないのかなぁ… .
換装前のパーティション状況
今回,Zepyurus の C: にしている SSD を換装したのは,劣化したからではなく,C: の空き容量が少なくなってきていて作業に支障があることがあったからです.
いまよりも容量の大きな SSD に換装し,C: を拡張することにしました.
SSD の仕様は,M.2 の 2280,PCI Express 4.0 x4 です.端子形状は,M Key だと思う.
爆速でなくてもよいので,そこそこの速さで,そこそこ安くて,評判が悪くなくて,なるべく TBW の大きなモノを探した結果,今回は KIOXIA EXCERIA PLUS G3 の 1TB版にしました.
https://amzn.to/3VigTIG
換装前の SSD: SAMSUNG PM9A1 (512GB)
換装後の SSD: KIOXIA EXCERIA PLUS G3 (1TB)
無事に換装できれば,512GB弱の C: を 1TB弱に拡張できるようになる予定です.
換装を実行する前に,現在のパーティションの状況を [コンピューターの管理] の [ディスクの管理] で調べておきます.
換装前のパーティション状況
むぅ… .回復パーティションが複数ある上に,「RESTORE」というラベルのついた 22GB もの大きさの回復パーティションもある… .
1005MB と 200MB の回復パーティションは,おそらく,Windows が作った回復パーティションで,どちらかが現在のもので,もう一方が過去に作られたものだろうと思う.
それはいいとして,「RESTORE」ラベルのついた 22GB の回復パーティションはなんだろう… .
ちょっと Web検索した限りではわからないなぁ… .
なんとなく,ASUS のツールが使う独自の回復パーティションのような気がするのだけど,よくわからない.
とりあえず,保留.まずは,SSD を物理的に換装してしまおう.
Zephyrus の裏蓋(下蓋)を外して SSD を取り出して,内容を新しい SSD にクローンしました.
今回は,TIMELY(groovy)の UD-M2CL というクローン機を使いました.
「UD-M2CL | 株式会社タイムリー」
https://timely.ne.jp/groovy/usbset/ud-m2cl/
新しい SSD を Zephyrus に挿し,裏蓋を閉め,電源を入れたところ,無事に起動しました.
よかったー.
とりあえず,「回復ドライブ」を USB接続の microSDカードに作りました.64GB の microSD を使ったところ,32GB が使われました.
さて,換装直後のパーティションの状態は次のとおりです.
換装直後のパーティション
とりあえず,ここまで予定どおりだけど,「「RESTORE」ラベルのついた 22GB の回復パーティション」は,どうしようかなぁ.
他の 2つの回復パーティションは,「一旦,削除して,C: を拡張したら未割り当て領域に復元する」でいいと思うのだけど,「RESTORE」ラベルのついた回復パーティションはどう扱ったらいいんだろうなぁ… .
とりあえず,reagentcコマンドで,回復パーティションの状況を見てみる.
PS C:\WINDOWS\system32> reagentc /info
Windows 回復環境 (Windows RE) およびシステム リセット構成
情報:
Windows RE の状態: Enabled
Windows RE の場所: \\?\GLOBALROOT\device\harddisk0\partition4\Recovery\WindowsRE
ブート構成データ (BCD) ID: 44363877-4736-11ed-baaa-346f24befb68
回復イメージの場所:
回復イメージ インデックス: 0
カスタム イメージの場所:
カスタム イメージ インデックス: 0
partition 4 が現在の回復パーティションらしい.
とりあえず,DiskPartコマンドで見てみる.
DISKPART> list partition
Partition ### Type Size Offset
————- —————— ——- ——-
Partition 1 システム 260 MB 1024 KB
Partition 2 予約済み 16 MB 261 MB
Partition 3 プライマリ 453 GB 277 MB
Partition 4 回復 1005 MB 453 GB
Partition 5 プライマリ 22 GB 454 GB
Partition 6 回復 200 MB 476 GB
Partition 4 ということは,1005 MB の回復パーティションが,現在の回復パーティションらしい.
ということは,Partition 6 の 200 MB の回復パーティションは,いまは使われていない古い回復パーティションなのだろうと思う.
Partition 5 が,「RESTORE」ラベルのついた 22GB もの容量がある謎の回復パーティション.
しばらく悩んだ結果,今回は次の方針で作業することにしました.これで正しいのかどうかわからないけれど,私はこうしました.
o 何かあったときは,最初に microSD に作った「回復ドライブ」で復旧できる(だろうと思う)ので,失敗を恐れずに作業する.
o 「回復ドライブ」で復旧できるので,「回復パーティション」には過度の期待はしない.
o Windows が認識していない「回復パーティション」は,削除してしまう.「RESTORE」ラベルのついた「回復パーティション」も削除してしまう.
o Windows が認識している「回復パーティション」は C: パーティションの後ろにあり,C: 拡張の妨げになるので,一旦,削除し,C: を拡張したあとに復元する.
ということで,Partition 6 と Partition 5 を削除し,Partition 4 の回復パーティションは,一旦,削除し,C: を拡張したあとに復元する,という作業を行いました.
作業には reagentcコマンドと,DiskPartコマンドを使いました.このあたりの詳細はここには書きません.Web検索をすると,具体的にコマンドを使った作業方法が見つかると思います.
回復パーティションを復元するときに set id で与える ID値ですが,常に “de94bba4-06d1-4d40-a16a-bfd50179d6ac” でよいらしいです.自分の環境での IDを調べておいて復元するのではないようです.
このあたりをよく知らないのですが,ID値をこの値にして attributesの値を “0x8000000000000001” にすることで回復パーティションとして機能するらしいです.
C: を拡張し,回復パーティションを復元
ということで,SSD を換装して,C: を拡張できました!
いまのところ,無事に動いています.
「回復」機能はまだ使っていないので,これでいいのかどうかはまだわかりません.
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