「Tiny Tiny RSS(TT-RSS)」を自分のサーバーで稼働させはじめました.
OS は Scientific Linux 7.6(CentOS 7.6 のようなモノ),httpd は Apache の 2.4系,データベースシステムは MariaDB(MySQL 互換 DB)です.
設置方法は,ちょっと Web を検索すると多くの日本語ブログ記事での解説が見つかりますので,それらが参考になります.
ここでは,それらには書かれていない,
o SecuringCacheDirectories の設定
o Feed の更新を,cron ではなく,systemd から起動させたデーモンで行う設定
を,自分ためのメモとして書いておきます.
まず,「SecuringCacheDirectories の設定」ですが,これはやっておいたほうがよさそうです.
「SecuringCacheDirectories – Tiny Tiny RSS」
https://git.tt-rss.org/fox/tt-rss/wiki/SecuringCacheDirectories
/etc/httpd/conf.d/ttrss.conf
というファイルを新規に作成して,
<Directory /(TT-RSS を設置したディレクトリ)/tt-rss/cache>
Require all denied
</Directory>
<Directory /(TT-RSS を設置したディレクトリ)/tt-rss>
<Files "config.php">
Require all denied
</Files>
</Directory>
と書いておけばよいようです.
# systemctl restart httpd
で httpd(Apache) を再起動すると,設定内容が反映されます.
次に,「Feed の更新を,cron ではなく,systemd から起動させたデーモンで行う設定」です.
cron で行う設定のほうが簡単だし,デーモンで行うほうがよい理由はあんまりないのですが,
「
# systemctl stop ttrss_backend
というふうにコマンドひとつで簡単に Feed 更新処理を止められるので,TT-RSS 自体のアップデートやバックアップが,手軽に,そして,確実にできる.
」
というのがあるのではないかと思います.
ということで,TT-RSS の Feed 更新デーモンを systemd から起動させる設定をします.
「UpdatingFeeds – Tiny Tiny RSS」
https://git.tt-rss.org/fox/tt-rss/wiki/UpdatingFeeds
に書いてあることを参考にして,
/usr/lib/systemd/system/ttrss_backend.service
というファイルを新規に作成して,
[Unit]
Description="Tiny Tiny RSS feeds update daemon"
After=network.target mariadb.service
[Service]
User=apache
ExecStart=/(TT-RSS を設置したディレクトリ)/tt-rss/update_daemon2.php
[Install]
WantedBy=multi-user.target
と書きます.
私のところではデータベースシステムとして MariaDB が稼働しているのでこのように書いていますが,MariaDB ではなく MySQL や PostgreSQL が稼働している場合は,After 項のところを,
MySQL の場合:
After=network.target mysql.service
PostgreSQL の場合:
After=network.target postgresql.service
などと書きます.
稼働させていない *.service を After= に書いてしまうと,ttrss_backend.service が起動しなくなってしまうので注意が必要です.
それから,私のところの httpd(Apache) は,www-data ユーザーではなく,apache ユーザーで動いているので,
User=apache
と書いていますが,ここも,httpd の実行状況に合わせて書きます.
/usr/lib/systemd/system/ttrss_backend.service
を適切に書いたら,
# systemctl start ttrss_backend
# systemctl status ttrss_backend
として Feed 更新デーモンを起動し,設置した TT-RSS にログインして,登録してある RSS の Feed が時間経過とともに着々と正常に更新されていくことを確認します.
このとき,Feed 更新デーモンの稼動ログが役に立つかもしれません.
Feed 更新デーモンの稼働ログは,
# journalctl -u ttrss_backend
で見ることができます.
Feed 更新が正常に行われることが確認できたら,OS起動時に Feed 更新デーモンが自動的に起動するように,
# systemctl enable ttrss_backend
として設定しておきます.
このようにして自分のサーバーに設置した「Tiny Tiny RSS(TT-RSS)」ですが,いまのところ,何も問題なく稼働しています.快調です.
Feedly で登録していた RSS は,OPML ファイル経由で,そのほとんどを移行できました.
「Feedly に登録してある RSSフィードすべてを OPML エクスポートする方法.無料プランのままでもできたのですね. – とり茶」
https://noike.info/wp/knoike/2019/05/09/81565/
移行できなかった RSS もだいぶありましたが,そのほとんどが「サイト自体がなくなっていた」,「サイトが RSS を配信するのをやめていた」という理由でした.
ごく一部は,なんらかの理由で移行に失敗していたようです.これは,あとで時間ができたら見ておくことにします.
とりあえず,自分が普段よくチェックしているサイトについては,正常に移行できました.
常用する RSS リーダーを,Feedly から TT-RSS に移行できそうです.
==
2019年5月9日
常用する RSSリーダーを,「Feedly」から「Tiny Tiny RSS(TT-RSS)」に移行することにしました.自宅サーバー noike.info 下で,自分で稼働させて使用します.
https://noike.info/wp/knoike/2019/05/09/81587/
2019年5月9日
Feedly に登録してある RSSフィードすべてを OPML エクスポートする方法.無料プランのままでもできたのですね.
https://noike.info/wp/knoike/2019/05/09/81565/